StorY
  
姑獲鳥の
  発売日:1994/9/5    文庫本発売日:1998/9/15 価格:1155円      価格:840円 「この世には不思議なものなど何も無いのだよ、関口君」  昭和27年夏  東京・雑司ヶ谷の久遠寺医院に奇妙な噂が流れる  そこの娘は20ヶ月も身ごもったままで、夫は密室から失踪したという  文士・関口巽は思いもよらぬ事から探偵・榎木津と共に事件の捜査をする事になる  一方、刑事・木場は赤子失踪事件の捜査を始める  捜査が進むほど謎が深まり、皆一同に古本屋・京極堂にの元に集まってゆく  全ての謎を解くために京極堂は一行を引きつれ憑き物落しとして久遠寺医院に乗り込む  京極堂はこの事件の謎が解けるのか?  古本屋にして陰陽師の京極堂が事件を解きほぐしていく人気シリーズ第1弾
〜想〜 映画と原作の差異があまりなく、どちらとも面白かったです 僕の京極堂への愛はこの映画から始まっています だから映画は有無を言わず大好きです 世界観がまずドンピシャです 実相寺監督の世界観が本当に良く出ていていますよね って言ってもそれは後日考えた事で 初めて見た時は何も知らずに見てますから、衝撃でした 時代も、衣装も、セットも、カメラ割りも、何とも言えないと言うか何と言っていいのかわからないあの世界観 どれも僕の趣味に当てはまるとしか言いようがありません 原作の世界観が本当によく出ていると、原作を見たときに改めて感動しました 関口の心情とかがわかりやすい 差異も殆どなかったし でも、逆に言えばこの話は原作自体短いから纏めやすかったのかもしれませんね 関口役の永瀬正敏はまったくいい演技をしてくれましたね とてもわかりやすかったし、関口と言うキャラクターがよく出てた 最後に眩暈坂の上で京極堂が笑うのはやばかった、萌にも程がある(笑 後は原作を見て 前半の長々とした京極堂の講釈 あれさえなければもっと短くなったであろう講釈(笑 でも、あれが後々意味を持ってくるんですよね あれに心を奪われた感があります(笑 僕の考えていた事も言ってくれていたり、納得する事ばかりで、 あそこから僕は京極堂信者になりました 映画ではわからなくて・・・だったんですが 関口はやっぱり犯しちゃってたんですね、涼子さんの事を まぁ、わかってた展開だったけど、病院のホール(しかも受付横)では凄いな そんな勇気関口はあったんだね 勇気ではないか でも関口らしくないと言うか、それこそ何かに憑かれていたみたいに感じました 後は、梗子さんと母は死んでしまったんですね ついでに錯乱した梗子さんマジ怖い うーん、凄い夫婦関係;汗 この作品の入りやすさは、はじめに関口メインの話を持ってきた所にありますよね 木場とか榎木津じゃわかりにくかった 関口と言う鬱病を抱えている何とも人間らしいと言うか、暗い人間だからこそ、わかりやすかったように思います
  
魍魎の
  発売日:1995/1/15    文庫本発売日:1999/9/15 価格:1334円      価格:1090円   雑司ヶ谷の事件の後始末を1ヶ月かけて終わらせ、帰宅途中の警視庁捜査一課刑事・木場は  中央線武蔵小金井駅で美少女転落事件に遭遇する  転落した少女・柚木加奈子の収容先の病院に現れた母親は木場の好きな元女優の三波絹子(柚木陽子)であった  驚く木場を尻目に陽子は加奈子を他の病院・美馬坂近代科学研究所に転院させる  しかし転院後、加奈子誘拐の脅迫状が届き、大勢の警官が警備する中  加奈子は木場の前で消えるように誘拐されてしまう  同じ頃、バラバラ死体が発見される  警視庁捜査一課刑事・青木は柚木加奈子誘拐事件に躍起になっている木場をよそにバラバラ殺人の捜査を始める  文士・関口は実録犯罪編集者・鳥口に誘われバラバラ死体の記事を書くために取材をはじめる  取材を進めていくうちに宗教・穢れ封じ御筥様と連続バラバラ殺人が関係しているとこに気がつく  一方、榎木津の所には柴田財閥から誘拐された柚木加奈子捜索の依頼が舞い込む  それぞれの事件に進展がなくなり、皆京極堂の元へ集まる  3つの事件は繋がっているのか??  京極堂は憑き物を落とす事ができるのか??  超絶ミステリー人気シリーズ第2弾
〜想〜 まず映画 原作を見てない状態で見ました なので、個人的に凄く面白かったです 前回の姑獲鳥の夏の世界観は本当にドンピシャでしたが、今回の映画としてのストーリー展開やリズムはまた好きでした 前回には見られなかった踊る京極堂(笑 何故か細やかな動きをして鬱病っぽさを微塵も感じさせないふっくらとした関口 榎木津っぽさは前作より遥かに出ていたであろう榎木津 多分、今回メインのはずなのに殆ど出番の無かった木場 スカートはいちゃったお陰で活発さが全然見られなかった敦ちゃん 絶対ドンピシャだったと思う鳥口 何ともまぁ愉快な面子が揃った事で(笑 因みに僕の一番好きな場面は御筥様での憑き物落し 京極堂が踊る姿なんて絶対見られない 何なんだあの愛くるしさは 笑ったよまったく リズムもテンポも(一緒か??)ジャスト!! 台詞の応酬も面白かった でもあれは原作も一緒なんですね ってか、映画見てる時点で原作1冊も読んでませんから、この時は違和感なんてまったく感じず見てました 「京極堂よう笑いはるなぁ」何ては思ってました 前作の映画は殆どと笑いませんでしたからね でも、原作見る前からも舞台に疑問は持ってました 前回が昭和を忠実に再現していた(と思う)から、今回は中国でやってるって言うのが丸わかりだった 何か、もうちょっと纏めて欲しかった 日本らしい所とバリバリ中国があって中途半端でしたね 本当は日本でやって欲しかったですね 敦ちゃんはやっぱりズボンを履いてキャスケットを被っていて欲しかった 後、美馬坂近代科学研究所での憑き物落しも黒装束で行って欲しかったな、京極堂 ついでに、京極堂の髪はもうちょっとボサボサがよかったっす 七三は老けて見えるし、何かボサボサの方が好き 木場修をもっと出して欲しかった 最後の終わり方は寂しかった(涙 映画は、要望は色々ありますが、それでもやっぱり好きでした 多分、今回の作品は批判が多かったと思います だからこうなってしまえばいっそのこと、もし次もやるのであれば違う監督でやっちゃってもいいと思う 全部違ったら面白いと思います(笑 で、原作を見て 映画の相違点の多さに吃驚 まず、榎木津と久保俊公は知り合いでも仲間でもなかった!! 榎木津に依頼を持ちかけたのは柴田財閥の方だった!! 柴田氏は殺されてない!! 陽子女優復帰なんかして無いじゃん!! 確かに、ネットとかで凄い批評を浴びていたけどまさかこんなにとは・・・何故だ!! だって、物語の流れ自体が全然違うんですから当たり前ですよね 一番最初に無くてはならない久保と雨宮のくだりは最後だし 転落事故の前に誘拐事件が起きている これじゃわかんねぇよ、確かに 幸い僕は映画から入ったのですんなり入りましたが 原作読んでた方は逆に辛かったんじゃないでしょうか でも、原作見て思いました あんな長い話どうやったって2時間に要領よく入らないですよ そう思ったらあれだけ話しかえても何となくすっきりさせたのは天晴れと思いました でも、やっぱり2・3時間で嵌るかな??(笑 原作を見てやっぱり思ったことは木場修をもっと出してあげて欲しかった(切実 榎木津のくだりいらない気がしてなりません そこの所をもっと木場修に!!涙 原作はやっぱり一番すっきりしてて面白かったですね でも、流れはめちゃめちゃこんがらがりました(笑 一生懸命自分で図を作って頭に入れました(笑 一つ一つの事件に繋がりはなかったんですね でも結局最後に繋がってしまった それは悲しい事です 犠牲になったのは結局子供たちでしたからね 何か最後だけ切実になってしまいました;汗(笑
  
狂骨の
  発売日:1995/5/8    文庫本発売日:2000/9/15 価格:1218円   価格:1020円
  前夫が兵役忌避をした上情夫と逃亡し、挙句に情夫に首を切断され発見されたと言う過去を持つ女・朱美  彼女は記憶喪失になり、現夫に助けにより断片的に昔の記憶を思い出して生活していた  伊佐間は逗子に釣りに訪れ体調を崩したところに朱美と出遭い、看病をしてもらうことになる  彼は朱美から前夫と連れ添った情夫を殺してしまった事を告白される  その後朱美には嫌いな海鳴りを聞くと他人の記憶が入ってくると言う現象が起きていた  そして彼女はある時前夫を殺したのは自分だと言う事を思い出す  それから彼女の前に死んだはずの前夫の亡霊が現れ、その度に朱美は夫の首を締めて殺し切断してしまう  悩まされた朱美は近所の教会に向かい牧師・白丘と居候で元精神神経科医の降旗に相談をする  白丘と降旗はそれぞれ朱美の話の中に出てくる「神主」と「髑髏」に、自らの体験や夢と共通の部分を発見し、驚く  それから悩みこんでいた白丘に逗子で起こっていた金色髑髏事件の容疑がかかる  一方その頃、関口は朱美の現夫である作家・宇多川崇に妻の事について相談を持ち掛けられ、榎木津に依頼をしに行く  そこに二子山集団自殺の捜査をしていた木場も現れる  事情を説明し捜査を始めようとした時  宇多川朱美が夫・崇を殺してしまう  それぞれの事件に何の関連性もなく終わりを告げようとしたその時  古本を買いに京都まで行っていた京極堂が帰ってくる  各事件に疑問を持っていた関口・木場・伊佐間は京極堂の元へ  これらの事件の真実とは何なのか  全ての事件は繋がっていないのか  壮大なスケールの人気シリーズ第3弾
〜想〜 「内容」自分で書いていてもよくわかんなくなってしまった これって、出てくる事件に最初は関係性が全然見出せないから纏めようとすると凄い難しい;汗 わかるのだろうか?? でも、ここ読んでくれてる方は内容知ってて読んでくれてると思うのであまりお気になさらずに(笑 本当は髑髏とかの話入れなきゃ駄目ですよねぇ・・・;汗 初めて映画を見ないで(当たり前)小説を読みました 入っていけるかな??と多少の不安はあったものの、あらすっきり読めました 逆に魍魎の匣の方がまどろっこしかった そして、初めて同情人物を自分で想像しました 伊佐間屋とか映画じゃ出てきてないですからね ってか魍魎の方にもこの話の序章がちゃんと出てるんですね 魍魎の方には伊佐間屋は話題だけ出てきてました 京極堂によったと千鶴子さんが言ってました それっていうのは多分この事でよってるんでしょうね、推測ですけど 狂骨が始まった時伊佐間屋を知ってましたから さりげなく話題に出し、次に入りやすいようにしとく 1回名前が関口の処で出てれば伊佐間屋が仏頂面の友人を思い出しても不自然じゃないもんなぁ 流石京極先生 兎に角、初めて伊佐間屋を想像しました トルコ風の帽子が全然思い浮かばない(笑 他は大体浮かぶけど 今回の話は壮絶でしたねぇ;汗 尚且つ壮大で、案の定衝撃的でした まず、日本書紀の時代からの恨みって言うのはびびる ここまで来ると歴史ロマン感じちゃいますよね(笑 逆にもう納得しました(笑 後、120回って言う数;汗 まぁ、下品な話だけどさぁ・・・ 京極堂の言うようにその宗教にはその宗教の意味のある慣わしがあるんだからいいんだけど 神様(仏様か)も残酷だよなぁ・・・そりゃあ死ねて・・・ それで死んだんだろうな、鶴さんは 展開は予想外でした やっぱり期待は裏切りませんね京極先生 姑獲鳥の夏で多重人格障害が出てるからもうこれは無いだろうと思ってたけど 自分ではもうそれしか方法が無いような気がして 「まさか同じ内容なんかじゃこないよな、どんでん返しあるよな」 って思ってました ありましたね、どんでん返し 今回は最後まで京極堂が出てこなかったから神主も坊さんも集団自殺も金色髑髏も全然繋がらなくて めっちゃ難儀でした そりゃあそこまで遡ってちゃ誰もわかんないよ;汗 解こうとした自分が馬鹿でした 京極堂があまり出てこなかったのは残念ですが 話はおっもしろかったです 只、未だに如何してもわからないことが1つ 鴨田周三は何で一柳夫婦を拉致したんでしょう 周三たちは知ってたってこと?? あぁ、知ってたのか邦貴が民江が生きてるって言ってたんだもんな でもどうもしっくりこない けど、今はもう達成感あって読み直す気がないから次読むときまでお預けだ(笑 この話のラストは大きな変化があったように思います 京極堂が事件の後に笑ったんですよ しかも伸びまでして 凄い吃驚したんですけど、それって多分今回は憑き物落として誰も死ななかったからですよね 前回・前々回は死んでたんで あぁ、成る程何て勝手に一人で納得をしていました 京極堂にはまた笑って伸びをしてもらいたいものです 最後に朱美が髑髏を投げつけた時は笑ってしまいました(笑 気持ちよかったというか、凄く悲しい話だったから よくやった!!って(笑 今までの話の中で一番気持ちよく終わりましたねこの話は それはやっぱり誰も死なずに京極堂が笑いながら伸びをしたことと 朱美が「だいっ嫌いだ!!」と言って髑髏を投げつけ笑った事からきてると思います 伊佐間屋も笑ったしね
  
鉄鼠の
  発売日:1996/01/05    文庫本発売日:2001/09/15 価格:1617円 価格:1360円  箱根の宿・千石楼で骨董屋・待古庵店主、今川雅澄は依頼主・明慧寺の僧に待たされていた  そこに明慧寺を取材するために新聞記者・中禅寺敦子と鳥口守彦が訪れる  今川は敦子から自分の取引先相手が存在する筈のない寺ということを知る  益々謎が深まる中、今川らの目の前に明慧寺の僧・小坂領年了稔の死体が現れる  一方、古本屋・京極堂は仕事のついでに文士・関口を誘ってお互いの妻を連れ、箱根に旅行に行く  京極堂が仕事に行ってしまい暇になった関口の元に鳥口が現れる  鳥口は、千石楼に居候中だった久遠寺老人が事件解決にと探偵・榎木津を呼んでしまったと言い、関口を千石楼へ連れて行く  こうして関口は事件に巻き込まれ、榎木津も現れる  全ては謎の寺・明慧寺に繋がり、そして次々と明慧寺の僧達が殺されていく  犯人は誰か?  謎の寺明慧寺とは?  あの京極堂が苦戦する事件とは?  わかればわかるほどわからなくなる、シリーズ第4弾
〜想〜 また不思議な説明に・・・ これ凄い長い内容だから走りだけで大変だ・・・ つーか、もう久遠寺翁どうやって登場させればいいんだよ・・・ この話展開もいつも以上に複雑すぎて しかも、いつも一気に読むのにちまちま読んでたから途中途中戻んなきゃいけなくてそりゃあまぁ大変だった 仏教の話だから尚更理解するのが難しかったし まぁ、只どんな事を言っても面白かった事に変わりは無かったですが 一番好きなのは山下ね 何て言うか、本当に典型的な「昨日の敵は今日の友」 嫌いだったんだけど好きになっちまった 人間変わるな・・・1週間くらいで と言うか、あの事件自体1週間しか立ってないと言うか 立ってないんですよね ぇぇー、往復しすぎだろ 行って帰って行って帰って・・・ 大変だこりゃ しかも、スッキリしないんですよね、この話 今まで何かこう、色んな事が複雑に絡み合って事件が起きて、犯人は何人もいたのに 今回は犯人1人で動機もある うーん、複雑 この話見て仏教に興味持ちました しかも禅に 禅宗と普通の宗派に違いがあるなんて知らなかったし 謎の寺って響きも最高 しかも最終的に禅宗の寺じゃねぇって 何かもう衝撃 そんな展開?見たいな 今回は木場が出てこなかったのが残念 久遠寺翁は何か嫌いになってしまった・・・ サザエさんの花沢さんなみにめんどくさい・・・ あっちゃんが危なかったのがハラハラした、何すんじゃと 鈴は怖かったですねぇ 結局和田和尚は何だったんでしょう 妄執に囚われた一番の被害者だったんでしょうか この話読んでから結構たって書き込んでるから何か感想が稀薄・・・
  
絡新婦の
  発売日:1996/11/05    文庫本発売日:2002/09/15 価格:1617円 価格:1360円  警視庁捜査一課刑事・木場は前年から続いている目潰し魔事件の担当をする事になる  すると捜査線上に友人・川島が浮かび、事情を聞こうと会いに行くが「蜘蛛に聞け」と言い残し姿を眩ましてしまう  一方、房総にある富豪・織作家が経営する聖ベルナール女学院では売春の噂が流れていた  そして、売春していた生徒を見つけ問い詰めた教師が目潰し魔の手によって殺されていた  それから学校内では呪いのミサが行われているという噂が流れ始め  呉美由紀は教師・本田に強姦をうけ、本田を呪いたいと言っている友達・渡辺小夜子のために共に噂の真相を探る  美由紀たちはそこで「蜘蛛の僕」と言う組織があることを知り、組織の一員である麻田夕子と接触を図る  夕子の話を聞いているうちに錯乱し始めた小夜子は部屋を飛び出し校舎の屋上に辿り着く  しかしそこで死んでいる本田を見つけてしまい、混乱した小夜子は屋上から身を投げてしまった  だが、小夜子は無事で、実際に死んでいたのは美由紀と一緒に小夜子を探していた麻田夕子だった  その頃、薔薇十字探偵団には神奈川警察を辞めた益田が訪れていた  探偵になりたいという益田に榎木津は依頼人の依頼を解決すれば探偵にすると約束する  ちょうどその日訪れた依頼主・杉浦美江は夫・杉浦隆夫を探して欲しいと言う  益田は依頼を解決するため京極堂の元へ行く  京極堂では柴田財閥顧問弁護士・増岡が京極堂に憑き物落しの依頼をしていた  依頼は柴田財閥の同系列の織作家が運営する聖ベルナール女学院の事件を解決して欲しいとのことだった  伊佐間屋は釣りに訪れた房総の小さな村で地元の漁師・呉仁吉と意気投合をし、呉老人の家に泊まっていた  そこで呉老人が身の回りのものを売りたいと言うので骨董屋・今川を呼び出す  すると仁吉の友人で地元富豪・織作家の使用人である出門耕作からも織作家の骨董を見て欲しいと言う依頼がくる  伊佐間屋と今川は織作家を尋ね、鑑定を行うが、そこで織作家当主・織作是亮が殺害されるのを目撃してしまう  一見交わらないと思われていた事件に少しづつ複線が見え始め、全ては蜘蛛の巣・織作家へと繋がっていく  「僕の動きも読まれているのだろうな」  あの京極堂がですら動きを読まれる複雑怪奇な事件  果たして本当に全ての事柄は繋がるのか?  京極堂は巣の中心で笑う蜘蛛に辿り着く事ができるのか?  今までのシリーズの総集編と言ってもいいスケールの大きさで描かれるシリーズ第5弾
〜想〜 今までの中で一番複雑と言うか 1つ1つの事件を繋ぐ線が薄すぎて全然想像力が追いつかない 絞殺魔っていつから出てきた?? 誰が何処で繋がってたって?? て言うか何人出てくんだよ!! 多すぎる 1つ1つの事件はハッキリしてるんだけど、それを繋げようとすると凄く難しい 1回本気で相関図を書くべきかと想う 最初っから犯人言い当てちゃって「大丈夫かよ」って馬鹿なことを思ってましたが 全然平気でしたね あんだけ犯人絞り込める状況なのに結局最後の最後までわかんなかったもん 関口が出てきた辺りで薄々わかったけど 今回は関口がまったく出てこなかったのが面白い こんなに今まで起きた事件の殆どが関わり集約されている事件で 全部に関わってきた男がまったく関わってこなかったのは何とも皮肉 これは面白いですね いつ出てくんだって思ってましたけど どうせならもう最後まで出さなくてもよかった気もします ここかよっ!!て突っ込みました(笑 後、結構印象に残ってるのが今川ですね 鉄鼠の檻の時「伊佐間屋と似たようなキャラか??」って思ってたんですが 全然違いましたね、もっと変でした 鉄鼠は今川目線が多いのと今川の特徴をとらえてる時間が無かったのか普通の人に見えましたもんね 伊佐間屋と今川のコラボってどんなになるのかと思ったら、変な感じでしたね それと益田君 僕の中で読む前の益田イメージと読んだ後のイメージは結構違いました 鉄鼠の時もそうでしたが、彼結構慌てますよね もっと余裕のある人かと思ってました 益田君は関口先生の代わりな気がします 彼の視点から見る事件と言うのはとても近い感じがして見やすいですし ある意味では関口からの視点と大差がないように思えます 榎木津の元に一々関口が行かなくても事件が始まるように益田が出てきた気がしてます 日本の神話と言うのは奥が深いですね このシリーズは何においても奥が深く、スケール半端じゃないですが 今回もまた凄いスケールでしたね 学校がユダヤ教と言うのも興味深い内容でした 個人的にユダヤ教と言うのはキリスト教よりも神秘的な感じがします 特にダビデの星とかは尚も神秘的 これもまた興味がわいた対象ですね 宗教自体信仰しようと言う感覚は無いのですが、歴史の一部、宗教の歴史と言う見解からは凄く興味があるし、面白いと思います 個人的に京極堂に桜はとても似合うと思います 桜に埋もれる京極堂を是非見てみたいですね 結局、殺された人達が何故殺されなきゃならなかったのか、最後までハッキリとはわかりませんでしたが それはそれで面白い気がします 何となくニュアンスで理解するのも小説の楽しみですよね 推理小説って自分も考えますから 想像でどうしてあそこが繋がったのかと考えるのもまた面白いです けど、またそのうち違う話の中で明らかになっていきそう それもまた楽しみってね 京極堂は茜の憑き物を落としたのではないでしょうか 最後の最後で、あれは落とせた事になるのではと、僕は思うのですが 事件は最後まで続きましたが・・・ 思うのですが、柴田青年は優しいと言うか・・・何か好きくない 何故あの事件の直後に茜と婚約を考えたのか 財閥的な問題もありますが 僕にはよくわからないですね 只同情するのが得意な人間にしか見えません
BacK or ToP